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野貯水池(大野ダム)は大目地区に位置する、水力発電用のため池です。1914(大正3)に大野調整池と4台の発電機が完成し、合計6台で発電所の出力は35,000kW、当時は東洋一の規模を誇る水力発電所でした。1964年に水車や発電機が取り替えられ、2000年現在の出力は発電機4台で42,000kWとなっています。
電気使用量の少ない0時〜6時頃に発電所を止めて調整池に水をため、電気を多く使う昼間に運転し、電気を起こす調整池式発電という方法がとられています。八ッ沢発電所で発電した電気は、上野原市・大月市・都留市などでつかわれます。 |
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大野貯水池は四方津と甲東を結ぶ県道507号線沿いにあります。まず目に入ってくるのは、入り口付近の桜です。売店・自動販売機もあります。 |
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歩道の整備されたところもあり、一部ですが歩いて池の周りを散策できます。広場では地域の催しが開かれ、大野さくら祭りもここを中心に行われます。 |
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野貯水池を含む、東京電力の八ツ沢発電所施設は、2005(平成17)年に国の重要文化財に指定されました。近代化遺産としては県内初ということです。取水口から水槽までの全長が約14qと、国重要文化財としては最大規模です。稼動中の発電施設の指定は読書発電所(長野県)、丸沼ダム(群馬県)に続いて全国3例目です。
八ツ沢発電所施設は桂川に並行して東西に伸びる水路式発電所です。東京電力の前身、東京電燈が1910(明治43年)に着工。2年後に運転を始め、14(大正3)年に大野調整池の完成で落成しました。
建造物は取水口施設の制水門や沈砂池、第1〜18号の隧道(トンネル)第1〜4号の水路橋、水槽余水路など6基14カ所に及びます。
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電所施設のなかでも、大月市の名所「猿橋」から東に望む1号水路橋は、アーチの長さが42.7mと明治期では国内最長の鉄筋コンクリート造の橋でした。周囲の景観との調和も考慮し、橋全体に凝ったデザインが施されている点も高く評価されました。
日本の近代土木の基礎を築いた古市公威氏らが設計を手がけた国内初期の発電施設ですが、ほぼ手つかずのまま現在も機能しているそうです。そのため、一般開放されている大野調整池を除いて、施設内への立ち入りはできません。
この指定で、市内の国指定文化財は上野原の大ケヤキ、無生野の大念仏に続いて3件ということです。
(参考文献:広報うえのはら第14号・朝日新聞05/12/28付) |
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若い木ですが、歩道に沿って植えられた並木の下を歩くのはとても気持ちいいですよ。 |
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池を見渡せる丘に登ることもできます。水をせき止めるえん堤を渡り、舗装された坂をのぼります。かなり急な坂ですが、ほんの数分でお社に到着。すぐ右手に東屋が設置されています。高いところから見るとまた格別です。 |
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1.JR中央本線四方津駅からバス、「大野貯水池」下車 |
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2.車の場合、国道20号四方津駅前で標識にしたがって、山側にのぼります。途中コモアしおつへつながる道などを横手にみながら、住宅の間を抜ける、細く急な道(県道507号線)をいくと5分ほどで到着します。 |
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標高差のため、やや遅れて4月10日前後です。見ごろの詳細は上野原市のホームページで確認できます。
桜開花情報(上野原市) |
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